国際結婚|私が複合姓にした理由|氏の変更許可おりました!
皆さんこんにちは、すみです。今回は、なぜ私が複合姓を選んだのかについて、シェアしたいと思います。
日本ではみんな夫婦で同じ名字なので、名字は統一しなきゃと先入観があったり、複合姓って変かな?と悩んでいる方もいるかと思いますが、
そんな方へ向けて、海外(フランス)の場合は、一般的に結婚後名字はどうなるのかということもシェアするので、自分がどういう名前を今後名乗っていきたいか、この記事を参考に、日本の先入観は一度捨てて、考えてもらえれば嬉しいです。
動画でもっと簡単に知ろう!▼
- 複合姓ってそもそも何?
- 外国人のパートナーの名字は絶対入れると決めてた
- 日本姓も残したかった理由
- 複合姓の申立て理由
- 家庭裁判所の担当の人は親身でした
- 海外では一般的に結婚後の名字はどうなるのか
- 自分はどんな名字を名乗りたいか、先入観なしに考えてみる
複合姓ってそもそも何?
複合姓とは、外国姓と日本姓が一緒になった名字のことです。
▽複合姓の取得方法やメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく説明しています▽
外国人のパートナーの名字は絶対入れると決めてた
私の場合は、外国人のパートナーの名字は絶対入れると決めていました。なので、複合姓は 外国人の名字に日本姓も足す必要があるのか、という理由になっています。
外国人のパートナーの名字は絶対入れると決めていた理由は、せっかく遠距離もしててやっと結婚したので、形として、一緒の名字になりたいという想いがあったし、
現在はブログやYOUTUBEで国際結婚のこともシェアしていますが、本当にこれはネットの中だけであって、普段の生活では、自分からわざわざ国際結婚してることを喋ることって全くしないんですね...
ですが、国際結婚しているということが伝わっていないと不便なことが多々ありました。
国際結婚のことを言わないと話が噛み合わない、でも言うと変に注目されてしまう
日本にいた時のことですが、ネイルサロンとか行くと、ネイリストさんと話すじゃないですか。で、その時の話の流れ的に、「実はフランス人の旦那なんです」って言わないとどんどん話が噛み合わなくなる場面があって、言ったんですね。そしたら、もちろん、「えーーすごーい!!」となって、、、もちろん私がお客さんだから、おだてて、盛り上げて話してくれたのはわかるんですけど、すごく居心地が悪くて、、、。
そういう場面が、ネイルサロンならまだいいですけど、他にも色な場面であったんですよね。
自分たちに必要な情報を逃すかもしれない
あとは、移住する前は日本にいたので、旦那の保険や税金のことを、彼は日本語が喋れないので、私が市役所に一緒に行って色々やってたんですね。
そしたら、私は外国人を雇用している会社の総務に思われていたみたいで(笑)
個人情報の話になった時に、「何であなたがやるの?(他人なのに)」みたいなことを言われて、、、、「あ、私は妻なんです。」って言ったら、「あ、奥さんだったんですね、じゃぁこういう方法があります。」と、別の情報が提供されたこともあったんです。
でもそれって逆に言えば、必要な情報を逃していたかもしれないってことじゃないですか。
名前は自分を一番に象徴するもの
例えば、「イチロー=プロ野球選手」ってみんな知ってると思いますけど、イチロー選手に、「野球やったことありますか?」とか「野球上手いんですか?」ってそういう質問は絶対にしないと思うんですね。
みんなイチロー選手と聞いただけで、野球が上手いって誰もが知っているわけですよ。だから、イチローって名乗っただけで、周りの人の対応や、質問の内容が変わるんですね。
それと同じで、私の名前が、「ジャクソンすみ」とか「ジャクソン田中すみ」とかだったら(※偽名です)、あ、この人は親が外国人なのかな?とか、国際結婚してるのかな?とか、何かしら外国と関係があるってすぐに分かると思うんですよね。
国際結婚した以上、そういう生活が一生続くわけなので、名前を見ただけですぐにそれに合った対応や情報の提供をしてくれるというのは、今後もし子供ができた時など凄く重要なことだと私は思いました。
日本姓も残したかった理由
日本性を入れた理由は、家族の仕事の関係で、実家の名前を引き継がないとスムーズに進まない仕事があったので日本の名字を残したく、両親からもできれば残して欲しいというような要望もありました。
また、フランスに移住するのも決まっていたので、家族の名字も失って、遠くの海外にいるっていうのが、本当に日本との関わりが薄くなって寂しいなという思いもありました。
私たちは現在フランスに移住してきたのですが、一生フランスで生活していこうと決めたわけではなく、将来的には、また日本で何年か住むこともあるだろうなというプランもあります。フランスでは複合姓を名乗ることができるので、日本と海外で同じ姓を名乗りたいので、日本でも複合姓を取得したいと思いました。
複合姓の申立て理由
色んな思いがあるのですが複合性の申請には、この4つの理由を軸にして申し立てしました。
- ①お互いの姓を子供に引き継ぎたい
- ②婚姻関係の証明を楽にしたい
- ③実家の名字を引き継ぎたい(家族の事業などの為)
- ④日本と海外で同じ姓を名乗りたい(フランスでは複合姓を名乗れる)
すでに紹介した内容と被ってるので1つ1つの説明は割愛しますが、①の理由を補足すると、もし、子供ができて、その子供が大きくなり将来日本に住みたいと決めた時、日本の名前があった方がいいなと思いました。
将来、私たちはどこに住んでどんな生活をしているか分かりませんが、私は海外や他言語、異文化が好きなので、海外寄りの生活をしているのではないかと思います。
でも、日本が誇りで、日本が大好きです。自分の良い部分は、日本で生まれ育ってなかったら育まれなかったと思っています。なので子供にも日本の名字があることで、いつも日本を身近に感じ、日本に興味を持ってもらいたいなと思いました。
家庭裁判所の担当の人は親身でした
複合姓にしたい想いや理由はたくさんあったものの、家庭裁判所で許可をもらわなくてはいけないなんて、かなり大掛かり。自分の希望はただのわがままなのではないか、家庭裁判所の人に迷惑に思われるのではないか、そんな風に思っていました。
しかし、家庭裁判所へ必要な書類を提出すると、担当者の名前と電話番号をいただき、何か分からないことがあれば直接電話してくださいと言われ、実際電話してみると、担当者の方はとても親切で、複合姓にしたい理由を受け止め、優しく共感してくれました。
法的な手続きが必要なので時間はかかりますが、国際結婚で複合姓を希望する場合の氏の変更は、しっかり理由を説明すれば許可されるという印象を受けました。
海外では一般的に結婚後の名字はどうなるのか
フランスでは結婚しても別姓のままだが...
フランスでは、結婚しても別姓のままです。
結婚すると家族手帳というのが発行され、夫や妻、子供の名前が記載されるようになっています。日本の戸籍謄本のようなものなんですが、この中に記載される名前は、結婚前の名字です。
日常的に使用する名字を選べる
ただ結婚すると、日常でどんな名字を使っていくか選べます。「Nom d'usage」といって、英語では「Usage name」、日本語で「使用名」というのですが、日常的に使う使用名は、自分の元の名字、パートナーの名字、複合姓を選ぶことができます。
そしてこの使用名は、パスポートや保険証などにも使うことができます。名前の選択肢が権利として認められているので、特別な手続きや、なぜその名字を使いたいのかといった理由を証明する必要もありません。
▽フランス政府HP使用名について▽
自分はどんな名字を名乗りたいか、先入観なしに考えてみる
名字の選択が自由に与えられている国もあるので、自分がどんな名字を選んだとしても、何もおかしなことではないし、複合姓を希望することも日本では大掛かりな手続きが必要ですが、別に個人のわがままなわけでもないです。
それぞれのメリット・デメリットもありますが、あくまで個人の捉え方なので、こうしたから、良い、悪いということでもありません。
是非、自分の状況に置き換えて、パートナーや家族と相談して考えていただければと思います。